イソジンは明治

私は比較的、いつ死んでもいい心意気(ポジティブな意味)で毎日を過ごしているのですが、死ぬにしては、まだまだやり残したことがあるなあと気付いたのは、教授の怒った顔を見ながら、まどろんでいた午後。教授の言い分を分析すると、どうやら、数日前に事務課に提出した卒論をまた書き直ししなければならないようです。そして、こっそり事務課に忍び込み、書き直した卒論と元の卒論をすり替えるという屈辱的なこともなさなければならないようです。この提案を聞かされた時、馬鹿言うなよ、うすらはげ!と思いましたが、数十分後、こういうことなんて、めったに出来るもんじゃない、少しスリルがあっていいじゃない!と持ち前の楽観的思考が打ち勝ち、元気が出てきました。そうですね。人が経験しないようなことをわざわざ経験させてくれた教授に感謝……するか!ぼけ!何回書き直させれば気が済むんだよ!早く卒業させてくれー!